「………………っ!!!!」
「どうしたんですか?」
急に真っ赤になったむぎに葵は驚いている。
それは当然で、葵は何も知らなくて、
いや、これはむぎが自覚しただけのことなのだから。
「?…大丈夫ですか?熱、あがったのかな…?」
額に手を当てられるともう、むぎはどうしようもなくあたふたするしかなかった。
そう、むぎが自覚したことというのは
葵を意識しているときだけ、熱が自分の体温がわからなくなる。
自分の中に何か熱いものが込み上げてきて、それが体温と見分けがつかなくなるのだ。
「魔法使いは恋をすると魔法が使えなくなるんだって聞いたことがあります?」
口は勝手にそんな言葉を発していた。
「え、ええ」
葵は訳がわからないという風に頷く。
困った顔になっている。
熱でおかしくなっていると思われているのだろうか。
葵は静かにむぎの目を見つめむぎの言葉を待った。
葵のそういうところもむぎは好きだったが、今は邪魔、もとい、逆に困るだけのものだった。
恥ずかしい…
でも、言いたいともむぎは思い、言葉を発す。
「私の勘も使えなくなりました」
私も恋をしたから。
そんな言葉が本当なら続く予定だったのだが恥ずかしくてむぎには言えなかった。
意味はこれでも伝わるはずだ…
むぎは顔をあげ葵を見た。
すると、その意味がわかったのか葵はふっと目を細めた。
トクトクと鼓動がうるさい。
その後もむぎは葵の反応を待ったがこれといって何もない。
いや、何もないのが反応だとも言える。
もう、5分程ふたりは見つめ合っていた。
先に沈黙を破ったのは葵だった。
「………むぎさん」
「はい」
「ありがとう」
何がですかと聞く前にむぎの唇は塞がれた。
風邪がうつらないかと心の片隅で思ったがもう、どうでもいいとむぎは目をつぶった。
「…すみません」
唇が離れると同時に葵は言った。
「いいえ。けど、
風邪がうつってもしりませんよ」
「ええ。けれど君も悪いんですよ」
また、葵の顔が近くなる。
葵は啄ばむようにキスをしながら言った。
「あんまり可愛いこと言わないで下さい。病人であるのを忘れてしまいそうになります」
その言葉が意味することに気付きむぎはこれ以上ないというくらい真っ赤になった。
葵はその顔を見て笑った。
「大丈夫ですよ。治るまで待ってますから」
その言葉は安心させるために言ったのであろう。
けれどむぎはますます赤くなる。
熱くなる。
あおいは不思議そうにむぎを見ていた。
他意はなくとも、
だって、それは考え様によっては宣戦布告というものだったのだから。
彼女の体内温度計は何処までも上がってゆく。
壊れている体温計は限界がないのだから・・・
オチつきませんでした…っ!!すみませんっ!!!!!
オチも落ち着きもないな…とかオヤジギャグが思いつきました。
苦笑いになってしまった方、すみません。
まとまらないので、ここでしめようと思います。
最後まで、読んでくださりありがとうございました。
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06.04.07